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2026/3/4

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【Head of US Operations 上田古都】計画的に重ねたキャリアから直感でAI分野に飛び込む

【Head of US Operations 上田古都】計画的に重ねたキャリアから直感でAI分野に飛び込む

「こういう機会は二度とめぐってこない。今しか得られないわくわくを選びました」彼女のこの言葉は、これまでの彼女のキャリアの選択とは異なる。

学生時代に「国際機関で途上国支援に携わる」という目標を決め、海外大学院への進学、JPモルガンへの就職、そして念願だったIFC(国際金融公社)への転職と、一直線に駆け抜けてきた。彼女自身は軽やかな口調で語るが、誰よりもまっすぐな意思と実直な努力の積み重ねにより、輝かしいキャリアを築いてきた。

IFCでの充実した日々を重ねる中で、ふと考えた。「このままでいいのだろうか」と。多くの人が一度は経験する、次のステップへの問いかけだった。そしてそのタイミングで彼女に声をかけたのが、新卒時代の同期であるGenerativeX(以下、GX)代表取締役の荒木だった。

興味深いのは、荒木が彼女のキャリアの転機に二度も関わっていることだ。1度目はIFCへの挑戦の後押し、そして2度目はGXという彼女にとって未知の分野のスタートアップへの挑戦の後押しである。

GXの話を聞いた当初は、理系ばかりのチーム、コーディング経験ゼロ。国際金融とAIという、全く違う世界のため、最初は「自分に何ができるんだろう?」と戸惑った。しかし、実際にAIに触れる中で心理的ハードルが下がっていき、「わくわく」に変わっていった。

そして、その「わくわく」を選んだ。

全く違う世界を、どうつなげていくのか。今回は、彼女のキャリアの原点から入社の決断、そして今後の展望まで、話を聞いた。


国際機関という目標、逆算して描き進んだ道のり

彼女にとってこれまでのキャリアを形作ってきた原体験は、大学時代のフィリピンでのボランティア経験だった。マニラ郊外のゴミ山に住むコミュニティを目の当たりにし、彼女の人生観を大きく変えた。

「生まれた場所が違うだけで、生活がこれほど変わってしまう。でも本来は、誰もが生まれ持った能力を最大限に活かせる世界であるべきだと思いました」

そして途上国支援をしたい、そのために国際機関で働きたい、という想いが目標になり、彼女の選択を導いてきた。目標を叶えるために海外大学院へ進学し、職務経験を積むためJPモルガンへ。そして念願だったIFCへの転職を実現する。


JPモルガンで培った「プロフェッショナルの基礎」

新卒でJPモルガンに入社し、最初はキャピタルマーケット部門(ECM)で株式関連の案件に従事。その後、より企業への理解を深めたいという思いから、M&Aを含む幅広い案件を手がけるカバレッジ部門へ異動。約3年にわたり、金融のプロフェッショナルとしての基礎を築いた。

特に徹底的に叩き込まれたのが「クライアントファースト」の姿勢だった。

「常に誰かが後ろに立って見ていると思え、と言われて社会人1年目を過ごしました。メール一つとっても慎重に、何度も確認を重ねて完璧なアウトプットを出す。プロフェッショナルとしてのメンタリティを追求する姿勢を学べたのは、今でも財産です」

同時に金融業界特有のハードな環境は、忍耐力や体力という土台にもなっている。

「今だとAIエージェントができてしまうようなエクセル作業をしながら朝まで会社にいることもありましたが、体力とできるまでやるという忍耐強さは確実に身につきました。」

また当時の同期であった荒木について聞いてみた。

「同期は7人いましたが、荒木さんはずば抜けて頭が良く、物事の本質を見抜く力に長けていました。みんなが優等生的な正解を語る中で、『そういう見方もあるんだ』という全く違う視点を提示してくれる存在でした。今でも信頼している相談相手です」


目標を叶えIFCでの挑戦へ:多様な文化の中で案件を組み立てる

JPモルガンで経験を積む中で、目標と定めていた国際機関の中でもIFCへ応募したところ、内定を獲得。ちょうど昇進のタイミングとも重なり、「今行くべきか」と迷いが生じた。

そこで当時の同期である荒木に相談したところ、「ずっとやりたかったと言っていたし、やらないで人生を終えられないことなら、今やってみたらいいんじゃない?」と言われた。

「確かにその通りだ」と、荒木の言葉に背中を押され、 彼女は長年の目標に向けて一歩を踏み出す決断をした。

いざIFCのあるワシントンDCへ移住し、金融セクターへの投資チームの一員として、アルメニアやキルギス、ブラジルといった国々で、現地の銀行への投資案件に従事。途上国の経済発展に直接貢献できることに、大きなやりがいを感じていた。

「投資先の国に行きデューデリジェンスを行って、投資を設計し実行する仕事でした。国や地域特有の事情を理解しつつ、どのようなプロダクトであればクライアントの金融機関にとっても、最終受益者である借り手にとっても、そしてIFCにとっても利益になるかを考えながら案件を組み立てていきます」

IFCの特徴は、単なる金融機関ではないという点だ。

「投資をしてリターンを回収することが目的ですが、お金を儲けられればいいわけではない。その投資が人々の生活にどう影響するのか、『開発効果』を考慮します。自分で銀行自体の健全性やポートフォリオ分析を行いながら、開発効果を測定したり環境への影響を分析する専門家を集めて調整し、投資委員会に向けて準備する。コーディネーター的な面も担っていました。自分の仕事をしっかりとこなし、全体を見て調整しながら進めていくことが求められる環境でした」

現地での仕事は、言葉や文化の違いを超えたコミュニケーションの連続だった。

「言葉の違いはありながらも、案件に携わっていると何日も一緒に過ごし食事をする機会もあるので、彼らの業務への理解を深めながら仕事以外の話もして、現地のクライアントと仲良くなれることも楽しかったことの一つです」

「色々な国で仕事をする中で、日本人だというだけで良いイメージを持ってもらえることが多かったのはありがたかったです。また同僚にも色々な国の人がいるので、様々な文化的違いに適応していくのが普通になっていったところはあります。」

気づけば6年ほど駆け抜けてきた。そうした中で、自身のライフステージ含めて「このままでいいのだろうか?」という問いも生まれてくる。

「大きな組織で、キャリアパスも時間はかかるものの、クリアに見えていました。一方で、あと2年いたら、もう他の組織で働けなくなるのではないか。このままIFCで過ごすことが、本当に自分の人生にとって最善なのだろうか、と考えるようになりました」


Why GX?—「今しか得られないわくわく」を選んで

そんなタイミングで、JPモルガン時代の同期である荒木から「一緒にやらないか」と連絡があった。

正直、最初は戸惑ったそうだ。

「チームを見ると、理系出身者ばかり。コーディング経験もゼロ。自分に何ができるのだろう、貢献できることがあるのだろうかと思いました」

しかし実際にオフィスを訪れ、AIを使ったプロダクトに触れて、考え方が変わった。

「当時、IFCでもAIツールの導入が進められていましたが、私自身あまり使っておらず、凄さもよくわかっていませんでした。でも実際に触れてみると、『意外とこんなこともできるんだ』と驚きました。」

特に印象的だったのは、開発の心理的ハードルが想像以上に低かったことだ。

「『絶対できるから、簡単だから』と言われて、半信半疑でオフィスに行きました。いざやってみると、何がしたいかをクリアにして伝えられれば、AIが意図を汲み取って思った通りにやってくれる。これなら自分にもできるかもしれないし、こんなに簡単なら誰でも使えて色々なものがAIでできる将来がすぐに来ると感じました」

最終的に決め手となったのは、直感的な「わくわく」だった。

「今までは大きな組織で与えられた役割を担ってきたので、より裁量のある環境に惹かれました。それに、人生のこのタイミングで新しい業界に飛び込んでスキルを身につける機会なんて、二度とめぐってこないかもしれない。ポケモンが進化するような、そんな昂揚感がありました」

「世界をみんなにとってより良いところにしていきたいという思いは変わっていないけれど、AIを活かせばできることの幅が広がって、これまでのキャリアの中心に据えてきた、『誰もが健康に平和に生きられる社会の実現』に取り組める手段が増えるかもしれないとも思いました」

そう話しつつ「思い切って来てみてよかった」と笑いながら振り返る。

改めてなぜGXを選んだかを振り返ると、そこにはもう1つ優秀な同世代の仲間の存在もあった。

「他のメンバーと話してみると、皆仕事ができるプロフェッショナルで、自身の哲学がしっかりしている。両手を挙げて『優秀』だと言える方々と一緒に働けることにも大きな可能性を感じました。IFCでの経験もあり新しい環境に適応するのは得意なので、理系の皆さんに囲まれて仕事をするのも面白いかな、と思いました。」

これまで目標から逆算し、一直線に進んできた彼女だったが、AIがより良い社会を作る可能性への期待と、今このメンバーとしか得られない高揚感を選んだ。

周囲の反応も後押しになった。家族も「面白い業界だし、優秀な人たちと働けるなら」とポジティブに受け止めてくれた。友人たちも入社プレスリリースを見て、応援のメッセージを送ってくれたという。


入社後の驚きと発見:毎日が変化する環境

入社し徐々にGXとAIそれぞれの解像度が上がってきた中で、自身の経験を活かせる面も見出している。

現在、彼女が手掛けているのは大きく分けて2つで、1つ目は、米国事業の立ち上げだ。

「アメリカでの事業展開の一環として、展示会でのマーケティング活動をしたり、クライアントとミーティングをして相手のニーズや困りごとを伺ったりしています。そのほか、ファイナンス担当でもあるので米国を中心に日本国内の海外投資家とのコミュニケーションの窓口にもなっています。

この辺りは今まで英語で、色々な文化圏のクライアントと言外のニュアンス等含めてコミュニケーションを取ってきた自分の経験と能力が活きる部分だと感じています。日本人でありながら、そういった経験を持っているのは、意外とユニークな立ち位置なのかもしれません。」

長きにわたる海外でのビジネス経験が、彼女の唯一無二の強みだ。

「米国進出に際しては、何が求められていてどんなサービスを提供するべきか、人員はどうするのか、どんなマーケティングが一番効率が良いのか、というように、俯瞰的な視点で仕事を進めています。他のメンバーとも話し合いながら日々試行錯誤していますが、AIのおかげで『こんなアプリあったらいいね』と話してから、数時間後にはもう形になっていることも珍しくありません。この弊社ならではのスピード感をアメリカでも発揮していきたいです」

2つ目は、主要事業であるコンサルティング事業における業務のアプリ開発や本番化だ。

「アメリカでの展開を見据えて、日本でのメイン業務のアプリの開発や、本番化・内製化タスク等のコンサルタント業務もこなしています。最初はコーディングと格闘していましたが、入社数週間で自分の思う通りのアプリを作ったり、『今日はどんなことができるようになっているかな』と楽しみながら仕事ができるようになりました。毎日AIができることが増えていくという変化の連続です」

クライアントと話していると、IFCでAIをうまく活用できていなかった経験があるからこそ、AI活用の可能性がより鮮明に見えてくるという。

「結局、AIを使いこなすために必要なのは、『何をどうやって実現したいのか』を明確に言語化する力です。その力で、クライアントの業務をきちんと理解し、ニーズに応えたソリューションをデザインする。ここでもJPモルガンで鍛えられたクライアントファーストの考え方が生きていると思います」


GXのカルチャー:ストイックな組織に見えるが、怖くない

よく採用をしていると候補者よりタフ、ストイック、ハードワークなど高強度の文化にみられるが、彼女はどう感じているのか聞いてみた。

「確かにみんな優秀で、プロジェクトが進むスピードも速いですし、クライアントに提供するサービスについては妥協しないという意味ではストイックだと思います。でも、だからと言って会社の雰囲気がギスギスして悪くなるわけではありません。面白い趣味を持っている方も多いですし、ちょっとした質問ついでに話すと楽しいことが多いです」

理系ばかりの環境に対しても、当初は不安があったという。

「チームを見渡すと、理系出身者ばかり。自分一人だけ文系で、大丈夫なんだろうかと思いました。でも実際に働いてみると、AIのおかげで理系・文系で判断されることはありませんし、クライアントと話していると、むしろ文系で、しかもAIと無縁の仕事をしていたからこそわかる導入や活用の難しさなどもあります。」

女性が少ない環境についても、率直に語る。

「理系が多い故の男女比なのかなとは思っていますが、AIのおかげで効率的に働けるカルチャーなので、性別による有利不利は全くないです。実際に働いてみて、本当にフラットだと実感しています」

実際、入社から3週間で、徐々に手応えを感じているそうだ。

「出社した瞬間が一番不安でしたが、正直あまり悩んでいる暇はありませんでした(笑)

初日からとにかく飛び込んで手を動かしてアプリを作りクライアントと向き合い、様々なミーティングに出ているうちに、今は、意外と大丈夫かもしれないと感じています」

完璧であるための努力は惜しまない。まず一歩を踏み出し、分からないことは学び、周囲の助けも借りながら進んでいく。それが、彼女のスタイルだ。


アメリカという舞台で、GXのモデルを証明する

北米事業の推進が彼女のミッションの1つだ。

「GXの日本でのビジネスモデルの良さを活かしながら、アメリカで求められていることに素早く適応して、カルチャーの違いを考慮しつつサービスを提供していきたいです」

試行錯誤のサイクルを素早く繰り返しながら、AIの目まぐるしい進化に合わせてサービスを最適化していくことを考えている。

また北米事業では、投資家やクライアントとの対話を自ら牽引していく。そのコミュニケーションこそが、彼女の強みが生きる領域だ。

「クライアントのニーズをちゃんと理解するためには、相手が情報をシェアしてくれることが必要です。エレベーターに乗っている間のような短い時間の中でも本音を聞くこと。そのためには、相手に安心感をもって話してもらえることが大事だと思っています」

実際、IFCでは投資先の国に行き、現地の経営者や政府関係者と対話を重ねながら案件を組み立ててきた。

「AIの導入や活用に関しては実感値があるので、共感しつつビジネスニーズの理解に基づいた提案ができると思います。相手が率直に話せる関係を築き、相談に乗れることが強みです。」


不安があればやってみる、現実的で楽観的なあり方

どんなエピソードも軽やかに楽しそうに話してくれる彼女だが、JPモルガンやIFCという非常にタフな環境に身を置き、どのようなメンタリティをもって向き合ってきたのか、質問してみた。

「自分自身では現実的な楽観主義者だと思います。」

「何か不安がある時は、まずそれを言語化して、次に『じゃあどうすればいいか』を考えて、やれることは全部やってしまいます。そうすると不安が解消されるんです。モヤモヤしているより、行動した方が早いと思っているんです」

モヤモヤして悩むよりやってみた方がいい――こうした姿勢が、彼女を前に進ませてきたのだと強く感じる。また自分自身の体調管理についてもよく理解していることで安定していられるようだ。

「体調が悪いと最大のパフォーマンスが出せないので、しっかり食べて、ストレス発散のために筋トレやランニングをして、自己管理は大事にしています」

そして、何より大切にしているのが「助けを求める」という考え方だろう。

「私自身、完璧主義の人間です。でも、だからと言って助けを求めてはいけないということではない。完璧を目指して自分の最大限努力はする、ただそれでも行き詰まったら素直に周囲に助けを求めればいいと思っています」

まず行動する。わからないことは助けを求める。この姿勢が、彼女を支えている。


一緒に働きたいのは、「対話できる」人

採用にも関わる上田に、どんな方と働きたいか聞いてみた。

「当然、Day1からプロフェッショナルとして活躍できる方は歓迎です。でも、結局のところ、クライアントのニーズをちゃんと理解することも大事なので、相手が情報をシェアしてくれないと、本当のニーズは見えてきません」

「文系でも、コーディング経験がなくても、全く問題ありません。私自身がそうでしたから」

上田が選考で重視しているのは、意外とシンプルだ。

「『30分、楽しく会話できるか』です。私は人と話しながらその人の魅力を引き出すのが好きですし、ある程度どなたとでもお話はできます。ただ、30分話したあとに『もっと話してみたい』と思えるかどうかを大切にしています」

文系出身、コーディング経験ゼロ。それでも上田には、異なる文化を超えて対話する力と、不安を行動で解消する強さがある。その強みを武器に、日米を橋渡しし、AIで企業変革を実現する、彼女の挑戦が楽しみで仕方ない。


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