2025/5/8
採用
【執行役員 大森雅仁】マッキンゼーでの経験を活かし、生成AIの実装で新たな価値を届ける

GenerativeXの執行役員/パートナーとして、コンサルティングも開発も飄々とこなしてみせる大森。
福利厚生の一環として設けている週2回のパーソナルトレーニングの出席率はダントツの1位。あえて負荷をかけてトレーニングに励む姿勢はまさに仕事のスタンスと重なってみえる。
高い言語化力と自己認識、自身のペースを持ち、人を頼ることも、クライアントへ踏み込むのもお手の物のように軽々と振る舞う反面、自らに課したことへ淡々と向き合う。
華やかな経歴とオープンで率直な人柄からスーパーサイヤ人に見えることもあるが、子育ては得意じゃない、と笑うお茶目さもまるっと大森イズム。
その源泉には何があるのだろうか……?
コンサル志望への道のりと実践重視の転身
「2024年11月にGenerativeXに入社しました。シニアコンサルタントとして、製造業や半導体業界を中心に、生成AIを活用した業務改革やオペレーション改善の支援をしています」 マッキンゼーから生成AIのスタートアップへの転身。その背景には、より実践的な仕事への渇望があった。
「もともと理系で大学院まで進んでいましたが、就職は自分の強みを活かせる別の道を考えていました。大学時代に英語ディベートサークルで議論やスピーチを楽しんでいて、プレゼンやロジカルシンキングには自信がありました」
理系出身ながら、文系的な強みを活かしたいという思いから、コンサルティング業界へと進む。2018年にマッキンゼーに新卒入社し、約6年間、自動車や半導体、通信業界のクライアントを担当。戦略策定や全社変革プロジェクトに従事してきた。
「就活の時期が早かったこともあって、マッキンゼーの内定をもらった時点で他はあまり考えませんでした。サークルの先輩にもコンサルティングファームに行く人が多くて、その伝手で受けてみようかなと。そのままズルズルと決まっちゃいましたね」と笑う。
着実にキャリアを重ねる中で、本格的な転職活動というよりは、カジュアルな出会いから始まった新たな挑戦だった。「VCの紹介で(CEOの)荒木さんと知り合いました。1、2社ほど話を聞く中でGenerativeXが面白そうだと感じて、参画を決めました」
「荒木さんは非常に面白い方でした。生成AIで儲けることよりも、生成AIでこんなことができるんだということを啓蒙的に広めていきたいという強い想いを持っていて、非常に志が高い方だという印象を受けました。最新の技術動向を使って日本企業をよくしていきたいという課題感を持っているCEOで、その印象は今も変わっていません」
マッキンゼーとGenerativeXの違い
大森は両社の違いを、具体的な業務内容から組織文化まで、率直に語る。
「マッキンゼーでは課題を特定し、解決策を提案するところで終わることが多く、ペーパーワークで終わるケースもありました。しかし、GenerativeXでは、同じようなスピード感で課題解決の提案を行いつつ、自分でソリューションまで持っていき、実際にインパクトを出すところまでできています。そこが非常に満足しているポイントです」
「生成AI業界は日々技術が進化していて、お客様の受け入れ態勢も進化しています。ChatGPTが登場した当初は機密情報を入力することへの懸念がありましたが、今ではお客様も生成AIの活用に前向きになっています。そのため、お客様との仕事がしやすくなっていますし、自分自身の知的好奇心も刺激されています」
AIを活用した実践的なソリューション
「製造業のお客様には必ずと言っていいほど『作業手順書』が存在します。これらは紙やエクセル形式で作られたもので、手順と写真がセットになったものが一般的です。ただ、多くのお客様が『手順書の数が膨大で、新しいラインが立ち上がるたびにゼロから作成するのが大変だ』という課題を抱えています」
「弊社では5万件以上のユースケースが蓄積されているので、それらを組み合わせることで、このプロセスを迅速に作成できるようになるのではないかとお客様に提案しました。具体的には、熟練技術者が1分ほど話しながら自分の作業を動画撮影し、それを生成AIに入力すると、AIが動画を解析して文字起こしを行い、主要なステップを抽出します。さらに、各ステップに対する安全品質ポイントも抽出してくれます。また、動画から該当する手順が話されているタイムスタンプの画像も切り出してくれます」
独自の学習・育成環境
こうしたデモ作成は本来SIerであれば3カ月程度かけて開発するが、当社では1~2週間でデモ作成までもっていけるスピード感がある。また開発をコンサルタントが行っているため、不要な伝言ゲームも発生しない。
そうした開発体制があることはさておき、大学時代の研究でPythonに触れたことがあるとはいえ、入社1カ月も経たずに開発し提案していく大森の底力も感じる。
入社後はハンズオンで開発をキャッチアップしているが、社内でも学習機会が設けられている。「定期的にCTOが時間を取って勉強会を開催してくれています。最新の生成AIに何ができるのか、インフラ周りでどのように環境を構築していくのかというところについて、詳しく教えていただけます」
「面白いのは、そういうセッションを全て録画していて、後から見返せるようになっているんです。録画したものは自動で社内のシステムにアップロードされ、生成AIと紐づけられています。文字起こしも自動的にしてくれて、そこに生成AIのチャットボットが埋め込まれています。『この会議の主要論点は何だった?』と聞くと、ばっと教えてくれたり、『ここの技術的なところで詰まっているんだけど』と言うと、その議事録の文字起こしを引っ張ってきて教えてくれたりします」
ユニークな組織文化
GenerativeXの組織文化についても率直さは変わらず、一方で思案しながら語る。
「非常に結果主義的な文化があります。良い意味で言うと、何をしていても怒られないというか、自由にやらせてくれる。これは私の前職のマッキンゼーと似ていますが、アウトプットさえ出せば、何をしても怒られないような世界です」
「裏を返すと、アウトプットを出さない状況では、ものすごく多くの方からの干渉が入ります。例えば、クライアントワークでも、私は入社1カ月目から1人で任されています。もちろん、それに向けた準備などは多くの人を巻き込んでやる必要がありますが、このプロジェクトをどの様に収束させたいか、あるいは次にどのように繋げていきたいかというところは、自分でかなりデザインして、しっかりとドライブしきることを任せていただいています」
「すごく放置されていると感じる方や、全然親身になってくれないと思う方もいるかもしれません。でも、私はそれがすごく心地よいのです。干渉が少なく、必要であれば私からヘッドアップしてサポートを求めればいつでもしてくれます」
「これは全ての経営陣がプロフェッショナルファーム出身、つまり外資系の銀行や外資系のコンサルティングファーム出身というところが影響していると思います。このカルチャーに合う人と合わない人ははっきり分かれると思います。私が以前、日系企業に1年弱ほど出向していた時の経験から言うと、日系企業は自分の労働した時間に対して対価を得ているという感覚が強い。一方で、マッキンゼーは『とにかく成果を出せ』というところで、それは1年目から言われていました」
仕事とプライベートの両立
昨年6月に子どもが生まれ、4月からはパートナーが復職予定という。いつも飄々としている大森に苦手を聞くと「子育てですかね」と笑いながら話すが、ストイックさは変わらず、着実にプランニングしている彼の人柄も感じる。
「保育園の送迎や家庭での役割分担をどう最適化するか考えているところです。でも、弊社のフレキシブルな働き方のカルチャーがあるので、大きな不安はありません」
「私の場合、この3月末までに技術的なところはキャッチアップしきって、4月からはもう自立して回せるようになれば、平日のこの時間に稼働してなくても、どこかで埋め合わせをすればいいという会社のカルチャーなので、あまり心配はしていないというのが本音です」
会社の成長と未来への展望
「会社として大きくなっていく中での課題は確実にあります」と大森は冷静に分析する。「今のビジネスモデルは、人数に対して売り上げが発生しています。つまり、私たちが手を動かせば動かすほど売上が上がるのです。しかし、指数関数的に会社が伸びていくとなると、新しいビジネスモデルやサービスラインナップを作っていく必要があります。あるいは、このままのペースで売り上げを作っていくなら、大量に人が必要になってくる。そうなった時に、このカルチャーにフィットする人材がどれくらい集まるか、どのあたりを当社の魅力として感じてもらうか。これらの点は今後変えていかなければいけない」
こうした課題認識を踏まえ、大森が描くクライアントとの関係性における未来像は明確だ。「新しいサービスラインを構築していきたいですね。現在はお客様からの要件に応じてPoCを開発する受託モデルが中心です。しかし、将来的にはお客様自身が生成AIを使いこなせる人材を育成する支援も必要になると考えています。お客様の企業内に生成AIの『伝道師』や『チャンピオン』を育成し、伴走型で支援するモデルを検討しています。私自身も入社して何もできない状態から、2週間で技術的なキャッチアップをしました。それを可能にしたのが生成AIです。この技術を広めていくことは、お客様にとって組織を変革する取り組みになります。そういった変革を推進していきたいですね」
クライアントワークへの信念と自らに課す戦略
クライアントへの価値提供について、大森は独自の哲学を語る。「常にオーバーアチーブを意識していますね。お客様から提示された要件だけに留まらず、その上で何ができるかというところを常に考える。これは前職から心がけているところですが、特に生成AIの文脈では重要です。お客様自身も何ができるのかをよく分かっていないですし、私たちも1カ月前にできることが陳腐化していることもざらにある。だからこそ、この生成AIという大きな武器を持っている以上、お客様のために何ができるのか、要件以上の価値を提供できるよう常に考えて動くようにしています」
クライアントとの関係構築においても、明確な戦略を持っている。「特にプロジェクトでは、最初の1、2週間でお客様の信頼を勝ち切ることを意識しています。例えば2カ月の案件であれば、1カ月目の中間報告で全体の8割は出し切る。そうすると残りの1カ月は私たちが自由に提案を展開できる。確かに最初の期間は作業負荷が高くなりますが、中長期的に見ると、この方が断然いい。この感覚は経験から学んできました」
製造業という得意分野を選んだ背景には、人との相性が大きく影響しているという。「製造業と半導体が得意分野だと決めています。製造業のお客様は非常に真面目な方が多く、動くまでは慎重でも、一度腹落ちすると本気でコミットしてくださる。旗振り役になってくれる方も多いですし、向き合った分心を開いてくれる。人とのフィットを感じて、自然とこの領域に入っていきました」
このような専門性の確立は、キャリア戦略としても重要だと大森は考えている。「時間の提供だけを価値にする人がいます。『無限に働けます』みたいな。でもそういう人は最終的に厳しくなる。いろんな無茶ぶりをされるし、代替の利く人材になってしまう。一方で、『製造業のお客様のことも課題も何でも知っています』『製造業のユースケースは自分が一番詳しい』というキャラを確立していくと、『この人に任せればいい』となる。それ以外の仕事を振るのは『大森さんの時間の使い方として間違っている』と判断されるくらいの専門性を持つ。今はこのアプローチが上手く回っていると感じています」
誰よりも言語化に長け、オープンに語る大森は今日もクライアントへ「WOW!」という驚きを届けるために生成AIの開発に奔走する。
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